テーマ強化講座_インサイト構築実践講座

広告業界の第一線に立つクリエイターやマーケターにとって、「インサイトを捉える」という言葉は日常的に耳にします。
しかし、多くの場合、そのインサイトはターゲットの表面的な悩みをなぞるだけで、対症療法的な価値提案にとどまっています。

優れたインサイトは「共感と自分ごと化」「価値の伝播」「競合優位性」という3つの真価を生み出します。
本講座では、既に多くの人に評価された事例から思考の軌跡を辿ることで、そのプロセスを理解します。

全体の構成


講座概要


講座概要

講 座 名 :ブレーンクリエイティブライブラリー 「未定義の課題を可視化する インサイト構築実践講座」
受講期間 :3ヶ月間何度でも視聴可能
受講費用 :181,000円(税抜) ※通常定価の72%OFF
申込期間 :2024年10月18日(金)〜10月31日(木)
受講形式 :オンデマンド形式でいつでもどこからでも受講可。法人での複数人受講も可。
申込形式 : ⑴個人申込み  ⑵法人申込み どちらでも可。

登壇講師・カリキュラム詳細


競合優位性


デザインを自然から学ぶ『進化思考』

太刀川 英輔

NOSIGNER / 進化思考家

1)越境型のデザイナーになるまでの経緯
・20代〜30代頃のインプット
・ターニングポイントとなった仕事
・創造性研究の始まり
・デザインの文法
・強いアイデアとは
・デザインを統合的に捉える
・ソーシャルデザイン

2)生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」
・創造性とはいったいどのような現象なのか
・創造性を鍛えるために
・変異(強いアイデアを見いだす方法)
・適応(深い関係を探究する方法)
・コンセプト

3)自然科学から関係を読み解く「時空観学習」とは
・「デザイン」とは
・かっこいいデザインって?
・社会に新しい関係性を生み出す

4)デザインにとって本質的に大切なこと
・創造的なマインドセット
・デザインに関わっている方、これから関わる受講生に対してアドバイス/メッセージ


IDEO流デザイン思考から導く、『 変化をもたらす問いのつくり方 』

野々村 健一

PwCコンサルティング Future Design Lab 執行役員

第一章:【概論】 『変化をもたらす問いのつくり方』

* 概要:デザイン思考と問いの関わりや、今の時代の重要性について述べ、問いが創造的な解決策を生み出すプロセスを駆動する役割に焦点を当てます。
* デザイン思考の基本概念とその歴史。
* 問いの力とその効果的な利用法。
* 問いがどのようにして革新や変化を促進するか。
* 様々な問い
* 事実を明らかにするための問い
* 原因を探るための問い
* 解決策を探るための問い
* 価値観を探るための問い
* 変化をもたらす問いとは?

第二章: 【各論:基本編】問いをつくることからはじめる

* 概要:ここでは、問いを作成するための具体的なステップと技術を紹介します。
* 問いの種類とその特性。
* 問いを作成するためのフレームワークとテクニック。
* 有効な問いの例とその効果。
* 問いをつくるときにおさえるポイント

【各論:実践編】問いのつくり方を事業成長に活かす((1)構想編、(2)組織編)

* 概要:このセクションでは、問いがビジネスの各段階でどのように使用されるかを検討します。
* 構想編: 問いを用いて新たなアイデアや戦略を創出する方法。
* 組織編: 問いを用いて組織内のコミュニケーションと協調作業を促進する方法。
* 問いを事業の戦略に結びつける
* 問いを解決策につなげる
* 問いを組織に浸透させる

第三章:【事例と昇華】世の中での事例及び、その先にあるもの

* 概要:プロジェクト等で、前述の概念と戦略が実際にどのように適用され、結果を生み出すかを示す。
* 問いとリーダーシップ
* 現場での問い作成の具体的なプロセスとその結果。
* 問いとこの先の世界、未来創造や戦略策定


小田桐のCM。考え方とつくり方。

小田桐 昭

小田桐昭事務所
Creative Director

・表現にスタイルを持たない
広告の面白さは「問題解決」
~スタイルは「消費」されやすい~

・最初からCMであること
CMは消費者とのゲーム
~事例:『資生堂 GEAR』『SUNTORY HALL』~

・商品があるからこそ面白い
商品が主役 商品がストーリーに中心にあること
~事例:『ミニ周遊券』『ナショナル マリン1号』『ナショナル ポケットFM』など~

・エンターテインメントであること
面白くなければ、CMではない
~事例:『三菱 Hi-uni替芯』『TransAm509』『東京海上の損害保険』など~

・問題にまっすぐ向き合うこと
問題をひねりすぎない
~事例:『ひかり&春のひかり』『公共広告機構』『日本民間放送連盟』など~

・制約や条件を喜ぶ「制約」や「条件」はアイデアの素
お金がない 最低限の制作方法
~事例:『東京海上の損害保険』~
秒数がない 情報を圧縮する
~事例:『新幹線 岡山開業』~

・クライアントの無理な注目も喜ぶ
~事例:『ナショナル クイントリックス』『テクニクス コンサイスコンポ』など~

・どこかに「対立」や「対比」をしのび込ませる
~事例:『SEIKO』『TransAm509』『AIDS Information Center』~


顧客ストーリーから考えるコンセプトメイキング

細田 育英

ソニーデザインコンサルティング / Senior Designer

①コンセプトとは何か
②自己紹介
・10年に一度、学生に戻りリフレッシュしてきた
・“かたち”にこだわった時代
・“かたち”の無いものに出会った時代
・“ことば”との出会い

③僕が気づいた8つの事
(1)「世の中にはたくさんの人がいる」
(2)「街には“いろんな気持ち”が漂っている」
(3)「見たものの中に稀にある兆し」
(4)「“その人”の中にも”いろんなその人”がいる」
(5)「何もないところにヒントがある」
(6)「自分を固定しなければ、どこへでも行ける」
(7)「面白い方を選ぶ」
(8)「未来予測なんてそもそも無理なんです」

④ストーリーを描くための10のポイント
(1)「リアルを見に行く」
(2)「その街で稀な人を探す」
(3)「その人のいろんなことを勝手に決めていく」
(4)「その人に名前を付ける」
(5)「その人の職業を決める」
(6)「その人の友達には友達がいる。いない場合もある。」
(7)その人とその人の友達たちのリアルを捉える」
(8)「その主人公だけの短編小説を書いていく」
(9)「主人公の微妙な機微を考えながら書く」
(10)「ファンタジーとか混ぜ込みながら」

⑤コンセプトメイキングの3ステップ
ステップ1「ストーリーの中にテーマやプロジェクトを置いてみる」
ステップ2「主人公とテーマの接点でストーリーを書き込む」
ステップ3「主人公の聞きたかった言葉を探す」

⑥僕にとってのコンセプトとは


欲しい!をつくる『おもちゃ流企画術』から学ぶ企画の公式
~「ベイブレード」「ビーダマン」などヒットを生み出す方法とは〜

大澤 孝

アイデア総研 代表

(1)イントロダクション
・ビーダマンの事例
・ベイブレードの事例
・人生銀行の事例
・ミャウエバーの事例
・ヒットから学んだこと

(2)「おもちゃ流」とは
・おもちゃ作りの仕事
・機能的価値と情緒的価値
・おもちゃの本質とは

(3)おもちゃ流アイデア発想術
・発想力の鍛え方
・おもちゃ流ブレスト術

(4)おもちゃ流企画術
・インサイトの見つけ方
・6つのポジティブ感情
・おもちゃ流企画術の公式
・実践おもちゃ流企画術
・アイデアから企画へ

(5)さいごに


豊かな顧客体験をつくる パーパスドリブンなデザイン経営

石川 俊祐

KESIKI
代表取締役 CDO

0.デザインにできることとは?
デザインとは? 

1.デザイン経営とは何か?
デザイン経営の根幹

2.デザイン経営の成功・失敗の特徴
デザイン×経営のながれの加速
デザイン×経営を実践し、成功している企業
デザイン×経営の成功の命運を分けるのは何か?
成功している企業の大きな3つの特徴

3.今、なぜデザインアプローチなのか?
デザイン思考(=人間中心=使い手中心)
人間中心設計= 使い手に深く共感し、新たに生み出す方法論

4.デザイン経営の9つの入り口
課題別のデザイン経営の入り口

5.会社の人格形成
なぜ会社の人格(IDENTITY)が必要なのか?
デザイン経営の成功を支える会社の人格
社員一人ひとりが創造的に働くとは?(BEHAVIOR)
MVB:美意識から包括的に会社経営を捉え、未来を描く
求心力につながる「らしさ」を深ぼる

6.企業文化の醸成
社会の複雑性が増し、組織のあり方には大きな変化が必要である
自律的に行動する組織には、会社の人格とパーパスが不可欠である
企業のパーパスを、意義と意思の交差点に描く
パーパスと社員の行動(習慣や癖)こそがカルチャー
行動指針を定着化するためのリチュアル

7.価値の創造
デザイン思考
デザイン思考の基礎であるユーザーインサイト
ユーザーを解像度高く設定する
ユーザー視点から生まれる、心をつかむプロダクト
本質的な問いを設定する
プロトタイプを通して自信を高める

8.CASE STUDYー会社の人格形成と文化醸成ー
デザインコンサルティングファームによる事業承継型のM&A

9.CASE STUDYー価値の創造―
事業継承後のデザイン経営の取り組み

10.問いの力
ワークショップ

共感と自分ごと化


コピーライター尾形真理子の「自問自答120分」

尾形 真理子

Tang
Creative Director

001 広告の仕事をはじめたきっかけはなんですか?
002 広告の仕事の恐ろしいところってなんでしょうか
003 「ひらめく」ってありますか?
004 アイデアが「降りてくる」ってありますか?
・CASE001 LUMINE
・CASE002 NETFLIX
005 コピーを書く、企画する、第一歩を教えてください
006 広告の仕事のおもしろいところってなんでしょうか?
007 どんなとき、アイデアが生まれますか?
008 どうしても思いつかないときどうしますか?
009 言葉ってなんだと思いますか?
010 表現力を磨くために何をしていますか?
011 おもしろいってなんですか?
012 企画ってなんですか?
013 広告を作る上で個性って大事だと思いますか?
014 エゴは強いですか?
・CASE003 Tiffany&Co.
015 なにを提案してもクライアントに案が通らないときどうしてますか?
016 共感を得る広告を作るために、何をしていますか?
・CASE004 専科
・CASE005 Kao Beauty Brands
・CASE006 WACOAL
017 デザインに対して、どのくらい口を出しますか?
018 良いコピーと悪いコピーの差は、なんでしょうか?
019 女性だから辛かったこと、良かったことはありますか?
020 コピーと小説、書くときの差はありますか?
021 炎上しないように気をつけていることはなんですか?
022 この仕事を続けられるコツはありますか?
023 仕事でいちばん大切なことはなんですか?


『売れる』クリエイティブを生む 30の視点

小西 利行

POOL INC. / Creative Director

◯第一幕
まず、わかっておくべき考え型「5」
①「売れる」とは、何か?
②「買う」とは、何か?
③「広告」とは、何か?
④「CD」とは、何か?
⑤「考える」とは、何か?

◯第二幕

クリエイティブの禁止の型「5」
⑥「説明」に、逃げるな。
⑦「自分に都合よく」考えるな
⑧「伝える」な
⑨「効率」を追うな
⑩「ために」禁止

◯第三幕

これからの時代の「売れる」のつくり型「 10 」
⑪命へシフトしよう
⑫不満にワクワクしよう
⑬「そもそも思考」でいこう
⑭鬼退治しよう
⑮ビジョンとコンセプトを創る
⑯超簡単コンセプトの作り方
⑰人生から考えろ
⑱目指すのは「イノベーション」
⑲面白さのハードルを決める
⑳面白いアイデアは量産できる

◯第四幕

「売れる」アイデアの届け型「6」
㉑ストーリーをつくれ
㉒愛されるカンタンを目指せ
㉓未来が過去をつくる。by 佐治晴夫氏
㉔プレゼンの必勝方程式
㉕食べたくなる提案にしよう
㉖国の動きを知ろう

◯最終幕
「売れる」アイデアの生み型「3」
㉗台形の上に立つな
㉘なんすか力を持て
㉙越境しよう
㉚最後にこれだけ覚えよう


【オフレコ】マーケ × クリエイティブの二刀流で、打率を10倍にする方法

中村 洋基

PARTY
Creative Director

⓪ 週3バイト〜電通〜PARTY
・自己紹介
・凡人がどのように這い上がったか
・起業までのキャリアとプロセス

① クリエイティブの道に入る方法
・ジェネラリスト信仰のウソ
・広告賞を学ぶ
・獲る 〜何を競う戦いなのか
・ネタ帳のつくりかた
・自分の軸=旗印をつくり、増やしていく

② 「デジタルに強い人」の作り方
・「API」は宝の山
・「がんばればできそう」に光明あり
・プレゼンで最も重要なこと

③ マーケティング × クリエイティブの二刀流は最強
・クリエイティブ「一本の刀」はレッドオーシャン
・クリエイターは、ほぼマーケティングを教わらない
・クライアントはキミのコンテをどう見るのか?
・爆発的に商品が売れる広告をつくったことがあるか?
・クリエイティブが知るべきP&G式マーケティングの基本  WhoとWhat / インサイト / 定性調査 / 欲求の順番 / キャズム理論

④ 経営者になろう
・経営者と話ができるのは、経営者の視座に立てる人だけ
・思っても見なかった自分のケース
・キャッシュフロー脳があることが大切
・経営者目線にとっての、マーケとクリエイティブ

最後に
・自分を知ることで、メソッドを自分流に変える方法


本質的なブランドをつくるためのブランディング講座

柴田 陽子

柴田陽子事務所 / Brand Producer

(1)ブランディング会社「シバジム」ができるまで
 ・自己紹介(自社の3つの事業をご紹介)
 ・主な実績の紹介
 ・ブランディング会社、シバジムを企業するまでのキャリア
 (留学時代、秘書時代、独立までのエピソード)

(2)シバジム式・ブランディングとコンセプトメイキング
 ・「ブランド」の定義
 ・「ブランディング」のフロー
 ・「マーケティングリサーチ」の方法と時代の読み方
 ・「ブランドコンセプト」のつくり方
 ・良い「ブランドコンセプト」の条件
 ・「ブランドコンセプト」を体現するブランドのタッチポイント
 ・コンセプトを実現するためのブランディング領域

(3)シバジムの実績から学ぶ、ブランディングケーススタディ
 Ⅰ.商業施設のブランディング編(東急プラザ渋谷)
 Ⅱ.金融商品のブランディング編(インデックスファンド「Funds-i」)
 Ⅲ.新業態のブランディング編(セルフエステブランド「BODY ARCHI」)
 Ⅳ.商品のブランディング編(ローソン「UchiCafe sweets」)
 Ⅴ.サービスのブランディング編(日本交通)
 ・お仕事のはじまり(依頼とシバジムの打ち返し)
 ・クライアントを理解する
 ・コンペティターを知る、マーケティングリサーチ
 ・コンセプト開発までのフローとコンセプトへの思い
 ・ターゲットを設定する
 ・お客様にどう感じていただきたいかを考える
 ・クライアントが似合うものに、アイディアをプラスする
 ・「ブランドは細部に宿る」シバジムならではの細やかなブランディングサポート

(4)総括


どう伝えるか?の科学
クリエイティブサイエンス

松井 正徳

コピーライター/クリエイティブサイエンス合同会社代表

(1)クリエイティブサイエンス概要
・なぜコミュニケーションが失敗するのか?
・クリエイティブの疑問点を科学的視点で考える
・「論理」と「感情」を通訳する広告クリエイティブ
・「目的」を達成するためのクリエイティブの科学

(2)クリエイティブ・サイエンス 第1ステージ「Knock」
・「不評」ではなく「知らない」の壁を突破する
・「気付かれなかった」=「記憶に残らなかった」の5類型
・この課題に対する解決方法

(3)クリエイティブ・サイエンス 第2ステージ「Accept」
・「受け入れられない」の壁を突破する
・「ちょっと無理な訴求ポイント」「多すぎる訴求点」が生む問題
・「何を言うか」の選択

(4)クリエイティブ・サイエンス 第3ステージ「Emission」
・文句のつけようのない広告に生じる「グッとこない」の壁を突破する
・生活者の知らないものを拒絶する態度を攻略する
・クリエイティブ・サイエンス概念図
・圧倒的物量で突破する [POWER]
・インパクトで壁を貫通 [IMPACT]
・壁をゆっくり下ろす [RELATION]
・変化球で乗り越える [CURVE]
・ゆっくりと穴を掘る [DRILL]
・高いところから行く [POTENTIAL]
・反射させて行く [REFLECTION]
・燃料を流し込んで起爆 [BOMB]
・壁を一瞬だけ低くする [SKIP]
・壁をぼんやりさせる [SMOKE]
・おびき寄せる[ATTRACT]
・手法の選択肢について

(5)クリエイティブ・サイエンス 第4ステージ「Diffusion」
・最後のつまづき「人に言いにくい」の壁
・一人よりも多くの人に届かせるために
・まとめ


日本一ノートを売る会社で発見した、
アイデアパーソンに共通するメモの法則
~コクヨの人が考えた万能の問題解決メソッド~

下地 寛也

コクヨ株式会社 コーポレートコミュニケーション室 室長
エスケイブレイン 代表

(1)アイデアパーソンに共通するメモの法則とは?
・自分らしいアイデアや発想が求められる時代
・メモに対する素朴な疑問 ~キレイに書く or なぐり書きでいい
・アイデアを出せる人はノートをどう使っているのか
・メモの用途は何種類? 目的に合わせてメモの取り方を変えよう
・インプットをアウトプットに活かすメモ

(2)インプットをアウトプットに変えるメモの技術
①インプットメモ編
・残念なメモの3タイプ ~全部メモ、尻切れトンボメモ、一言メモ
・メモの基準と持とう ~情報をすくい取る視点を持っておく
・箇条書きで抜き書きする ~すべてをメモしてはいけない
・気づきメモの書き方 ~気づきを加えるとメモの活用度があがる
・気づく力を高めるコツ ~メモは考える力を高めるトレーニング

②アウトプットメモ編
・書けないということが考えていないのと同じ
・頭の中にあることを紙の上にまずさらけ出してみる
・どの順番で書けばアイデアにつながるのか
・10コ書いて3コ選ぶの繰り返し
・情報と情報をつないでアイデアの種をつくる

③実践編
・普段思いついたことをどうメモするのか
・紙のメモとデジタルのメモ どちらがいい?
・メモをどのように振り返るべきか
・付箋を使ったメモで情報を構造化させる

(3)明日からアイデアパーソンになるために
・メモはアイデア出しの相棒になる

価値の伝播


越境するクリエイティブディレクション そのプロセスと考え方

佐藤 可士和

SAMURAI / Creative Director

(1)クリエイティブディレクションの捉え方、向き合い方
・認知されることは簡単ではない。
・一般の人はクリエイティブやデザインにそれほど関心があるわけではない
・コミュニケーションのスピード、遠心力
・対話こそがクリエイティブ

(2)クリエイティブディレクションを超える仕事の幅と役割
・デザイン、メディアの定義を拡張し続けた
・コンセプトメイキングの鮮やかさがコミュニケーションの質を左右する
・事業はコミュニケーションのひとつのメディア

(3)仕事の進化
・経営のパートナーとして、企業や経営者の想いやエネルギーをコンセプトにまとめる
・実現しないアイデア それは妄想
・アイデアや戦略を実装できるかたちで一緒に関わり、全体を見ていく

(4)佐藤可士和展ができるまで
・展覧会全体をクリエイティブディレクションという営みを伝えるひとつの「作品」に見立てる
・映画と同じぐらいの入場料だから、ハリウッド映画の満足感に匹敵するものにする
・プロから子供たちまで、面白がってもらえるポイントをつくる

(5)価値の源泉をどう創り出すか
・人間は新しいものを本能的に欲しがっている
・ブランドづくりで最も大事なことは全体感
・コンセプトはバイブルであり、設計図。クライアント/メンバーに共有し、常に判断の軸にする。

(6)これから、この先をどう考えるか
・企業が主語で語る時代から、社会を主語として語るべき時代へ
・前提を疑う。否定するのではなく、その前提を正しいのかと一度検証してみる
・ロジックで分析できないようなこと、感触のようなものが重要~モノを感じる力の解像度


本質を可視化する力

原 研哉

日本デザインセンター / Designer

目覚めさせる力としてのデザイン
デザインの捉え方、世界を新鮮に感じ直す方法について。
デザインの実践と並行して、新しい方法を模索し続けている。
前篇は、世界をどう新鮮に見立てていくかについてのデザイン方法論。

(1)『Re-design-日常の21世紀』展
デザインの叡智は日常のあらゆるものに蓄えられている。
そこに気づき、デザインの本質を見通すヒントを得た仕事。

(2)『HAPTIC|五感の覚醒』展、『SENSEWARE』展、『SABTLE|かすかな・ほんのわずかの』展
色や形ではなく「感じ方」のデザインを探求し続ける。

(3)『新先史時代-100の動詞』展
新たな文明の入り口に佇む、巨視的な視点からのデザイン観を
ミラノ・トリエンナーレでの展覧会から紹介。

(4)『Ex-formation』In-formからEx-formへ。
分からせるのではなく、「いかに知らないかをわからせる」、
伝えるのではなく、「可視化し、目覚めさせる」という視点。

新しい世界に向き合うデザイン
日本は工業立国を果たした後のヴィジョンを明快に設定できていない。
豊かさと誇りをどう未来に見出していくのか。
モノづくりから価値づくりへと、日本の産業の大きな転換点を見据え
「遊動の時代のデザイン」を語り起こす。

(1)遊動の時代と日本の未来資源
世界は「遊動の時代」へと移行し始めている数字から見る世界の趨勢。
世界がグローバルになるほどに、相対的にローカルの価値が高まる。
『JAPAN HOUSE』の経験から得たもの。

(2)日本のオリジンを知る。
日本を腑に落とし、他にはないオリジナリティを把握する。
宇宙観、自然観の背景にあるものは何か。
日本の美意識の独自性やデザインの原点はどこにあるのか。

(3)モノづくりから価値作りへ
日本が世界にデビューして150年。
明治維新後の75年、敗戦後の75年を総括し、
ポスト工業化へと向かう日本の未来資源は何かを考える。

(4)『低空飛行』
『低空飛行』とはいかなるプロジェクトなのか。
日本列島の津々浦々を探訪し、未来の資源を確認する。

(5)風土を際立たせるデザイン
ホテル/酒/工芸/家/移動……。
AIに任せる領域とクリエイティブが担う領域。
データ・マーケティングでは到達できない領域。
意志から生み出される超然とした価値が人々の共感を得る。


電信柱の影から見てるタイプの企画術 永久保存版

福里真一

ワンスカイ / Creative Designer

福里真一の12の仕事
〜具体的にどうやって考えてきたのかをできるだけ正直に語る~


その① カタログハウス 通販生活
商品名から発想する

その② 日本コカ・コーラ ジョージア「明日があるさ」シリーズ
オリエンテーションに素直にこたえる

その③富士フイルム「フジカラーのお店」シリーズ(樹木希林さん)
タレントをどう活かすか

その④ENEOS「エネゴリくん」シリーズ
オリジナルキャラクターを育てる

その⑤トヨタ自動車「こども店長」シリーズ
場所を主役にする

その⑥東洋水産「マルちゃん正麺」シリーズ(役所広司さん)
広告とは消費者との約束

その⑦ダイハツ「日本のどこかで」シリーズ ”第3のエコカー”
伝えたいことが伝わるストーリーとは?

その⑧日本郵便 ゆうパック「バカまじめ」シリーズ(松本人志さん)
ブランドを人格化する

その⑨LINEモバイル「LINEモバイルダンス」シリーズ(本田翼さん)
歌によるすり込みという強さ

その⑩マクドナルド「ごはんバーガー」
大人っぽいCMとは?

その⑪サントリーCRAFT BOSS「新しい風」シリーズ
その⑫サントリーBOSS「宇宙人ジョーンズ」シリーズ

長くつづくシリーズCMをつづける方法


ステートメント宣言 特別講座

岡本 欣也

オカキン
Copywriter

第1章:ステートメントの重要性と時代認識
●ふたつの時代の変化
●ステートメントの定義(ケーススタディを含む)
●理屈ではない、手紙的ステートメントの書き方(ケーススタディを含む)
●よいステートメントの条件、悪いステートメントの典型例

第2章:ステートメント実践篇
●よいステートメントを書くための5つの方法
① Dear Michael法
② ナンシー関さん式3倍文章法
③文章のユニバーサルデザイン
④真実を武器にする。「会議のあとのひとこと」を骨格にする。
⑤組織の人の文章」ではなく、「ひとりの人の文章」を心がける
●ケーススタディ

第3章:キャッチコピー実践篇
●よいキャッチコピーを書くための8つの方法
①いいキャッチとステートメントをたくさん浴びる。
②自分に取材する。自分を取り調べる。
③考えてから書くのではなく、考えながら書く。
④めちゃぶつけ。ふつうに100本。
⑤それを総論と各論に振り分ける。
⑥いちばんいいと思うキャッチを頭に ステートメントを書いてみる。
⑦①に戻る。
⑧ムーブマンを意識する。


越境するクリエイターの未来~川村真司のキャリアと取り組み~

川村 真司

Whatever / Creative Director

■クロスボーダークリエイティブ
・国境を超えるクリエイティブ
~クリエイティブにおけるマインドセット~
・ジャンルを超えるクリエイティブ
~メディアの幅が広がる時代のアイデアの考え方~

■ものづくりのルーツ
・佐藤雅彦研究室での学び
~アイデアをどのようにアウトプットする~

■プロジェクトプロデュースのため広告業界へ
・博報堂での学び
~クリエイティブ作成におけるプロセス~
・BBH
~CMプランナーから領域の越境~

■クライアントワークと個人プロジェクト
・クライアントワークとアーティストとの両立-
~制約から生まれるアイデア~
・プライベートワークとクライアントワークの統合
~考えることと作ることの越境~

■海外での挑戦
・180 AmsterdamからBBH New York、Wieden&Kennedy New Yorkでの挑戦
~新しい作り方で作るからこそ新しいものが生まれる~

■Whatever ー何でもやれるチーム作りー
~「世界をもっと新しくて面白いクリエイティブを増やす」~


広告は死なない ~副田高行のつくりかた~

副田 高行

副田デザイン制作所
Art Director

・はじめはいいものに影響されろ。はじめから自分のオリジンは完成できない。
・つくるな。発見しろ。広告は「つくる」<「発見する」
・常識を覆せ。自分なりの方法論を見つけ出すことが重要。
・「広告が届かない、新聞広告は時代遅れだ。」ではない。時代性を捉えたものは有効
・タイポグラフィの力。ビジュアルはなくても、広告はつくれる。
・悩むな。考えろ。クリエイターは考えるべき
・アンチ・レトリック。デザインするな。うまいこと言うのではない。うまい表現をつくるのではない。本質を探して真理をおく。
・広告は、死なない。表現次第で、生きたり、死んだりする。生きた広告をつくろう。

お申し込み概要


講義回数1講座約2時間×18講座セット
受講価格181,000円(税込 199,100円)※申込金20%を含みます

★1講座あたり72%OFFでご受講いただけます。(通常一講座36,000円)
補足・有効期限は3ヶ月となります。動画視聴スタート時期は、各講座ごとに異なることがあります。
・お申し込み後、2営業日以内に事務局よりメールにて視聴権限をお渡しいたします。メールを受け取った日より受講開始いただけます。
注意事項・本講義は、オンライン配信講義となります。お申込者には、宣伝会議オンライン上でご視聴いただきます。
・会議室等で複数人が視聴する上映会は、著作権法第22条の2に定められている権利者の「上映権」を侵害する無断上映=違法行為となります。
・違反行為が発覚した場合、法的対応を含む、しかるべき措置を取らせていただきます。

・視聴の際は、申込者ではなく実際に受講される方のマイページ登録が必須となります。
・本講義には質疑応答はございません。
・お申し込み後すぐに受講案内メールをお送りしており、メール受信後、ご視聴いただけます。そのため、視聴の有無に関わらず、お申し込み後のキャンセルは一切、承っておりません。詳しくは、特定商取引法に基づく表示をご覧ください。

チケットの使い方

STEP1 チケットを申し込む 価格表にある「申し込む」ボタンから、希望する講座数のチケットプランをお申込みいただきます。お支払い方法は、請求書払い、クレジットカード払いなど、ご希望に合わせて選択可能です。
STEP2 受講のご案内メールを確認する ブレーンクリエイティブライブラリー事務局よりお申込みから2営業日以内に、「受講のご案内」メールをお送りいたします。メールに記載があります、受講マニュアルをご確認ください。
STEP3 講座を選択し、受講開始 「受講のご案内」メールに記載があります、チケット専用講座サイトのURLから、お好きな講座を選択いただきます。受講マニュアルに従い、講座受講を開始いたします。