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PROFILE
京都大学卒業後、松下電工(現パナソニック)に入社。研究・商品開発や全社戦略投資案件の意思決定分析担当などを経て、米国のデザインコンサルティング会社Zibaに参画。世界初USBフラッシュメモリーのコンセプトをはじめとする数々のイノベーションをリード。その後、パナソニック電工(株)新事業企画部長、パナソニック電工米国研究所(株)上席副社長、米国のベンチャー企業のCOOなどを歴任。 2009年ZibaにDirector of Strategyとしてリジョイン。2013年、米国ポートランドにビジネスデザインファーム monogotoを設立。ドイツRedDotデザイン賞審査員。慶応大学SDM特別招聘教授。米国ロサンゼルス在住。
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- 変革をもたらすアイデア イノベーターの発想法「アイデアの源は思考に潜むバイアス」(2014年3月号 ブレーン)
- ブランド・空間・商品 はじまりの企画書「必ず成功するプレゼンの設計法」(2014年8月号 ブレーン)
- 濱口秀司が語る、イノベーションを生み出す「ビジネスデザイン」とは? 【前編】 (更新日 2022.12.8 AdverTimes.)
- 濱口秀司が語る、イノベーションを生み出す「ビジネスデザイン」とは?【後編】 (更新日 2022.12.8 AdverTimes.)
世界的なイノベーター 濱口秀司さんってどんな人?
濱口秀司さんは、世界初USBフラッシュメモリーのコンセプトをはじめとする数々のイノベーションをリードするビジネスデザイナー。濱口さんの独自のイノベーション発想は、人々の先入観への着目から始まる。
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「USBメモリ」を生んだ3つのバイアス
濱口さんのアイデア発想は、人々の思考パターンに着目することから始まる。「特に専門家やユーザーがとらわれる確率の高いバイアス(先入観)を見きわめ、壊すことがアイデアの根源となります」と言う。
99年、USBメモリを着想したときに壊したバイアスは3つあった。「1つめはカスタマー視点のバイアス。インターネットが注目され、大きなデータを保存する『器』は形を失い、ネットがその役を担うと予見されていました。クライアントもZibaのスタッフも、皆このバイアスにとらわれていた。だから僕は、形ある『器』でデータをやり取りする、”触れるエクスペリエンス”に目を向けたんです」。
2つめは技術的バイアス。当時、フラッシュメモリの専門家は、USBメモリを差した瞬間に起動するドライバインストール画面をなくすのは無理だと主張していた。それでは新しいPCにUSBメモリを差し込む度、ユーザー体験を著しく損ねることになる。「実際は98年に発表されたUSBマスストレージクラスという、補助記憶装置をPCに認識させる仕様を用いれば、ドライバなしで使えることがわかりました。端から無理だと決めつけてしまうと、別解を思いつくのは難しいということです」。
3つめは、ビジネス面でのバイアス。画期的な製品である以上、クライアントが自社ブランドで売ろうと考えるのも不思議はない。しかし濱口さんは、DellやIBMといったパソコンメーカーに売ってもらうことを提案する。ユーザーに新しい価値と行為を説明することはコストを高め、市場普及のボトルネックになると考えたからだ。結果、パソコンの背面にあったUSBポートが手元近くに配置され、主流だったフロッピーディスクドライブが消えるのに時間はかからなかった。初めは全員が反対したUSBメモリのコンセプトだったが、いまではコンビニでも売っているくらいだ。
このことからわかるポイントは3つある。(1)既に存在していた、チームやクライント、専門家が必死になって考えたアイデアや方法を土台にしたこと。(2)着目するのはアイデアではなく、そのアイデアを考えた過程を解析し、隠れたバイアスを見つけ、それを壊したこと。ゼロから考えず、バイアスを踏み台に高くジャンプしたのだ。そして、(3)賛同されずとも根気強く説得やプレゼンテーションしたこと。「バイアスを壊すと反論を招いたり、不安をかきたてます。イノベーションとはそういうものです。でも、いったん理解すると皆、夢中になる。あきらめてはいけません」。
思考ツールとしてのダイアグラム
バイアスを見つけ、アイデアをハンドリングするために、濱口さんはものごとの構造を示す略図「ダイアグラム」を用いる。ここで言うハンドリングとは、アイデアの構造を明確にし、反転させたり拡張したり、本質を追求したりすることだ。
ダイアグラムに着目したのは、松下電工で、戦略投資案件の分析を担当していたときのことだった。重要な戦略投資案件の不確実性・リスクや戦略を分析し、役員の意思決定の支援をする仕事。自分でユニークな戦略を作り出すチャンスも手に入れた。ただ、「その戦略がイノベーティブであればあるほど、分析は難しく、意思決定しづらい」という課題に突き当たった。
イノベーティブなアイデアは、既存のパラダイムに収まらないため、分析できる要素が減り、不確実性が高まる。つまり数字や数式で読めなくなる。「逆に言えば、数字や数式でないもので考えや問題をハンドリングすれば、イノベーティブな戦略を扱えるようになる、そう考えたんです」。
新しい思考メディアを検討した結果、「シンプルで」「ビジュアルで」「ロジカルな」ツールとして、ダイアグラムに行き着いた。アイデアの構造をビジュアル化すれば、バイアスが隠すスイートスポットを見つけられる。他人にも説明しやすい。以来ノートとペンがアイデアづくりの道具。何かを考えるときは、その構造をなるべくシンプルな図に置き換え、ペンを走らせる。
思考が阻まれるのは、「バイアスを外し難い」「バイアスを理解できない」「バイアスを認識できない」とき。それぞれ「知り過ぎている」「実感がない」「興味がない」という原因がある。凡庸なアイデアしか沸かないのなら、上記のどれかに当てはまるかもしれない。そのため、バイアスを受けないよう、思考の初期段階では極力情報に触れないようにするという。クライアントから膨大な情報を受け取っても、昔はシュレッダー、今はデリートキーを一押しだ。
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出典:変革をもたらすアイデア イノベーターの発想法「アイデアの源は思考に潜むバイアス」(2014年3月号 ブレーン)
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講座概要
“世界的なイノベーター 濱口秀司氏が
「イノベーションの5W1H」について構造化。
イノベーションを生み出す考え方を学ぶ特別講座”
本講座では、世界的なイノベーターとして数々の成功を収めてきた濱口秀司氏を迎え、イノベーションを生み出すための本質的な思考法やアプローチを学びます。イノベーションを理解し、生み出すために「イノベーションの5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)」の切り口で体系化。濱口秀司氏が実際に手がけた「25のイノベーション事例」を分解しながら、革新的なアイデアを生むためのフレームワークを学びます。新規事業開発や問題解決に役立つ実践的なカリキュラムです。
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本講座で身につけるポイント
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優れたアイデアを生み出す
発想の型を習得する
“イノベーションを生み出すための事前準備
自分の思考パターンを知る”
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イノベーションを学ぶ前に、まず自身がどのような思考パターンであるのかを知ることが重要、というメッセージから始める本講座。講師が普段から「イノベーションとは何か」を考える、もしくは伝えるに際し、整理している思考パターンの体系をもとにそれぞれの思考パターンを解説します。まずは自身のタイプを把握し、イノベーションを学ぶ事前準備を整えます。
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“イノベーションを生み出すための事前準備
自分の思考パターンを知る””
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イノベーションを学ぶ前に、まず自身がどのような思考パターンであるのかを知ることが重要、というメッセージから始める本講座。講師が普段から「イノベーションとは何か」を考える、もしくは伝えるに際し、整理している思考パターンの体系をもとにそれぞれの思考パターンを解説します。まずは自身のタイプを把握し、イノベーションを学ぶ事前準備を整えます。
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事業を成長に導くトップクリエイターの
思考法を習得する
“濱口秀司が手がけた、25のイノベーション事例
構造分解から学ぶイノベーションアプローチ”
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イノベーションを「SHIFT」という概念で整理しながら、講師が実際に手がけた25のイノベーション事例を解剖。各事例それぞれで、どのようなアプローチでイノベーションを起こしていったのか。市場、競合、顧客などの背景を踏まえてどのようにSHIFTを実行したのか、具体的なアプローチを解説します。様々な業種業態で、有形のプロダクトから無形のビジネスモデルまで、領域を越境してイノベーションを手がけることができている普遍的なイノベーションの構造について紐解きます。
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“濱口秀司が手がけた、25のイノベーション事例
構造分解から学ぶイノベーションアプローチ”
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イノベーションを「SHIFT」という概念で整理しながら、講師が実際に手がけた25のイノベーション事例を解剖。各事例それぞれで、どのようなアプローチでイノベーションを起こしていったのか。市場、競合、顧客などの背景を踏まえてどのようにSHIFTを実行したのか、具体的なアプローチを解説します。様々な業種業態で、有形のプロダクトから無形のビジネスモデルまで、領域を越境してイノベーションを手がけることができている普遍的なイノベーションの構造について紐解きます。
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自身の専門分野を軸に越境し
領域を拡張する開拓技術を習得する
“イノベーションの生み出し方を5W1Hで体系化
濱口秀司氏の超実践的イノベーションメソッドを解説”
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本章では、再現が難しく構造化しずらい「イノベーション」を5W1Hで体系化し、イノベーションを生み出す実践的なノウハウを解説します。「How(=どのようにイノベーションを起こすのか)」の観点では、バイアスの特定と構造化の重要性を解きながら、具体的な思考のプロセスをモデル化し紐解きます。その他にも、誰が、どこで、いつ、どのように、どうして起こすのか、各切り口で濱口氏オリジナルのメソッドを活用しながら、ビジネスにおいてイノベーションを起こす方法を公開します。
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“イノベーションの生み出し方を5W1Hで体系化
濱口秀司氏の超実践的イノベーションメソッドを解説”
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本章では、再現が難しく構造化しずらい「イノベーション」を5W1Hで体系化し、イノベーションを生み出す実践的なノウハウを解説します。「How(=どのようにイノベーションを起こすのか)」の観点では、バイアスの特定と構造化の重要性を解きながら、具体的な思考のプロセスをモデル化し紐解きます。その他にも、誰が、どこで、いつ、どのように、どうして起こすのか、各切り口で濱口氏オリジナルのメソッドを活用しながら、ビジネスにおいてイノベーションを起こす方法を公開します。
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カリキュラム
時間 | 講義内容 |
---|---|
約2時間50分 | 1.はじめに 自分の思考パターンを知る 2.事例の構造分解から学ぶイノベーション 濱口秀司が手がけた、25のイノベーション事例 3.イノベーションの生み出し方 「イノベーションの5W1H」 (1)What:イノベーションとは何か? (2)How:イノベーションはどうやって起こすのか? (3)Where:イノベーションはどこで起こすのか? (2つの視点で) (4)Who:イノベーションは誰が起こすのか? (5)When:イノベーションはいつ起こすのか? (6)Why:イノベーションをなぜ起こすのか? 4.+more(おまけ) |
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こんな方におすすめ|受講生の声
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クリエイター・マーケターからの推薦
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現在販売中のおすすめの講座
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2月限定
ビジネスイノベーション実践講座
ロジカルに現状の課題を捉え、改善を重ねることでブランドの成長を目指すことだけがビジネスのベースとなっていませんか?改善だけでは到達できないブランドの急成長の裏側には、市場のバイアスを破り、新しい常識をアップデートする「ビジネスイノベーション」が存在します。新たな顧客を開拓し、差別化戦略を推進するドライバーとしてのイノベーションがどのように生まれるのか。本講座では、暗黙知であり、習得は難しいと捉えられがちなイノベーションを3つの体系に整理。それぞれの領域でイノベーション手法を構造化する講師陣に、事例に基づくイノベーションの作法を学び、再現性のある技術として身につけることを目指します。
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お申し込み
クリエイティブライブラリー濱口秀司編
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開講日 | ⚪︎ Webでのお申込み後すぐに視聴を開始できます。 2月限定 視聴期間拡大キャンペーン 2/28(金)までのお申込みで、視聴期間通常14日間のところ、28日間ご覧いただけます。 ※ お申込み後メールにて受講方法をご案内します。 ※ 視聴期間の終了は終了日の23:59までとなります。 ※ 視聴期間中の一時中断・再開が可能です。 繰り返しの視聴もできます。 |
注意事項 | 【受講上の禁止事項】 本講義は、オンライン配信講義となります。ご受講はお申込み者限りとしており、複数名での受講の場合、人数分のお申込みが必要です。お申込者には、宣伝会議IDを通じて視聴環境をご提供しております。同一IDでの複数人での視聴・社内上映などは固くお断りしております。会議室等で複数人が視聴する上映会は、著作権法第22条の2に定められている権利者の「上映権」を侵害する無断上映=違法行為となります。違反行為が発覚した場合、法的対応を含む、しかるべき措置を取らせていただきます。複数名受講には、人数分のお申込みか、オンデマンド研修(人数上限100名プラン)をご利用ください。 【受講上のご案内】 ・講義は宣伝会議オンライン上でご視聴いただきます。該当期間内に宣伝会議マイページの「オンライン講座を見る」に進み、動画をご視聴ください。 ・視聴の際は、申込者ではなく実際に受講される方のマイページ登録が必須となります。 ・本講義には質疑応答はございません。 ・受講は申込者本人に限ります。他人に貸与・譲渡することはできません。 ・お申込み後のキャンセルは原則承っておりません。詳しくは、特定商取引法に基づく表示をご覧ください。 |
受講価格 | 【1名受講】 20,000円(税込 22,000円) ※申込金5,000円(税込 5,500円)を含みます 【オンデマンド研修(人数上限100名)】 550,000円(税込 605,000円) ※申込金20%を含みます |