「お金で買える知識は悩まずに買ったほうがいい」と受講を決意。修了後数年たって感じる得られたこととは

受講時のSEOライターから、現在はWebディレクターとして働く三浦志保さん。2020年に終了以降、転職を複数回経験しながらステップアップをしている三浦さんに、編集・ライター養成講座がどのように役に立ったのか、実際に通ってみて感じたこと、ご自身の変化などを聞きました。

「知見がお金で買えるなら!」と、スキルアップのために受講を決意

受講のきっかけを教えてください。

受講を検討していた当時は46才で、離婚を考えながらSEO編集ライターとしてアルバイトで働いていました。将来像を具体的に考えていく中で、今のままでシングルマザーになるのは金銭的にも厳しいと感じ、ライティングをとっかかりに何らかのステップアップを模索していました。

そこで、とにもかくにも業界のことを知らないと何も動けないなと考え、「知見がお金で買えるなら!」という気持ちで編集・ライター系のセミナーを探し始めました。

そこで、宣伝会議の編集・ライター養成講座を選ばれた理由はなんだったのでしょうか?

一番大きな理由は、業界のことを網羅的に学ぶことができると感じたからです。講師のラインナップを見たときに多種多様な講師陣がそろっていたので、とりあえずここに通えば業界全体の流れ、キーワードが分かるようになるかな、と思い選びました。

多種多様な講師陣と同期から得られた、自分に足りないもの

実際に通ってみていかがでしたか?

思っていた通り、各現場で活躍されている様々な講師陣から幅広い知識を得ることができて、世界が広がりました。スキル、知識に加えて、メディアの概要や業界のこともリアルに詳しく知ることができたので、その知見は転職活動時の業種選択や面接などにも役立ちました。

あとは、自分に「足りないもの」を知ることができたのが大きかったです。

どういったことでしょうか?

受講前の自分には“熱”と“自分の感性に目を向ける習慣”が足りていなかったなと感じたんです。

私は美大を出ていますので、受講前も受講中も「表現」とか「自分らしさ」みたいな自己表現を意識する講義は、「もうおなか一杯」と考えていました。さらに、当時従事していたSEOライティングは、自己表現というよりは淡々と情報整理をして文章を仕上げていくので、あまり自分の好き・嫌いなどの感性に意識を向けていなかったんです。

ですが、この講座って同期の受講生の書いたものを読む機会が結構あるんですよ。そこで他の人が書いたものを読むと、”自分の好き”に情熱的だったり、若いというか初期衝動の熱量がそのまま伝わってくるような文章だったりして、そういったものに触れたときに、「読んだ後の残り香みたいなものが全然違うな」と感じたんです。

業務で淡々と書いている自分の文章とは全然違う、好きで、伝えたくて書いている文章に触れ、自分に足りていなかったものを痛感しました。

ここで不足を痛感した”熱”みたいなものは、その後、転職しWeb系の広告会社でコピーライターをやっていた時期に、「ユーザーにどうやって商品の魅力を伝えるか?」を考える際に特に役に立ちました。

編集・ライター養成講座の学びがスキルの根本に

他に今に活きている学びなどはありますか?

執筆課題の作成と講師からの赤字コメント、他の人の提出物へのコメントもとても勉強になりました。その他全ての講義が活きていると言っても過言ではないです。ここでの学びが木の根のような形で私のスキルの根本になっています。

ライターや編集者以外の仕事にもですか?

そうです。

例えば、ページのカンプを作る講義での学びは、情報の見せ方・取捨選択の部分で、企業のマーケティング活動であるホワイトペーパーの作成に役に立ちました。

企画力やインタビュー力の講義での学びも同じように、日常の仕事や人生の一見リンクしないような部分で、すごく役に立っています。

そういった意味で、無駄な講義は1つもなかったなと感じています。

「学びが木の根のように」とはどういうことでしょうか?

どんな職業の方も、なにか根本にあるご自身の技術を使って様々な職能を茂らせていると思います。

私の場合は、この講座に通ったことで、その根っこの部分の技術が「ライティング力と編集力」になりました。何を作るにも、骨子をまず「言葉」で作れるようになったと実感しています。

自身のキャリアに厚みが増した講座受講

受講前と受講後ではご自身にはどのような変化がありましたか?

学ぶことが楽しくなり、編集・ライター養成講座修了後に他の講座に2つ通いました。おかげで履歴書に書く項目が増えたせいか転職を3回することができました。

また、この講座は、幅広い講師陣によるカリキュラムによって、ライティングだけではなく、マーケティング的思考やブランディング的思考のエッセンスにも触れる機会がありました。なので、今の仕事(Webディレクター)に通じる広い世界の入り口がこの講座だった気がしています。

講座に通った実績というものは、転職活動に有利に働きましたか?

私の場合は、になりますが、有利に働きました。

きちんと何かを修了するということは、その技術の保証にもなりますし、一貫性をもってやりきることができる人間だという証明にもなります。なにごとも一生懸命取り組めば、面接での話にも厚みが出ますし、信頼も勝ち取れますしね。

私の場合は、卒業制作で優秀賞に入賞することもできたので、その部分もお墨つきをいただいたことで有利になっていたかもしれません。

知識を持っていて損はない。手に入れられる知識は悩まずに手に入れたほうがいい

これから受講を検討している方、受講をする方にメッセージをお願いします。

知識は持っておいて損はないです。なので、お金を払って買える知識は悩まずに買ったほうがいいし、自分が知らない世界へ飛び込む事も肝試しと思ってやってみたらいいと思います。 

そして、セミナー後に、通った時間をどう活かすかは自分次第。一番最初の勉強は選り好みをせず、ある程度の量を詰め込んだ方が身につくと思います。私も、たくさんやっていった中で何かが残っていたり、またあとで拾い集めて使っていたりしています。

講座で学んだことを活かせるところはたくさんあります。修了してから数年経ちましたが、今でも時々思い出して「あ、あれがこれか」となることもしばしばです。自分なりに答え合わせをしているな、と思います。また、ダイレクトに活かせなかったとしても、一生懸命に取り組んだことは後から効いてくるんじゃないかと思うので、「悩んでいたら飛び込んでみたらいいよ」と思います。

最後に今後の展望などありましたら、教えてください。

業務的な面では、マーケティングやブランディングに関わっていきたいです。興味が出て以降仕事として関わりたいと強く思っており、現在はデジタルマーケティングの講座を受けています。今の会社は、Webの制作会社なので、そこでブランディングの提案力を上げて関われるようになりたいです。

プライベートの面では、「本当に自分で書きたいこと」を書けるようにしていきたいですね。そして、まだふんわりとした計画ですが、なにかその書いたことを起点に、会社組織とは別で人を育てられるような機会も創出できたらと考えています。

楽しみですね!本日は貴重なお時間をありがとうございました!